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なんか着ろよ、王様。

中吊り広告。

やっぱ、なんとなく見ます。
マジマジと見てみたりつらつらと流してみたり。

なんだか世の中宝物だらけでいいなぁ。
すんばらしい楽園ですねこの世界は。
宝物が溢れてる。

これはアナタにとって宝物。
この宝を手に入れて
アナタはもっと良くなりましょう。
素敵になりましょう。
かっこよくなりましょう。
健康になりましょう。
幸せになりましょう。
幸せになりましょう。
幸せになりましょう。
みんなそう囁いてんだ耳元で。

俺は
好きな子には優しくしなさいね。と言われて
素直になれずに悪戯をしちゃうような子じゃなかったです。はい。
素直に一番大事にしてるものをプレゼントしちゃう子だったよ。
えらいだろ。
でも、そのプレゼント
カエルにリボンをかけたものだったりするから嫌われちゃう子だったんだよ。

あれから随分時は経ったけど
そこらへんは多分変わってないんだろう。
おかげでちょっと変人だ。素敵だろ?

おかげで中吊り広告が
王様を裸にしようとしている商人みたいに見えるなぁ。

そんなことを考えていた電車内。
目の前に座ってたサッカー少年が
汚ったねぇ泥だらけのボールを
大切そうにディバックの中へ仕舞ってた。


   BGM”はぐれた遠い子ども達へ” by仲井戸麗市

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2004年11月10日 20:30に投稿されたエントリーのページです。

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