« 夜中の来訪者 | メイン | 帰る、野生に? や、それは厭かな。 »

360°

適度に混雑?した電車内。
鮨詰めでもねーんだけど、吊革も結構ふさがってるのね。そんな感じ。

前の車両に行こうとしてる婆さんが
向こうからゆっくりゆっくり人の合間を縫って歩いてきて
俺の前で立ち止まった。

そこは左右とも吊革に人がぶら下がってて
一方はスーツな男性
もう一方は学生さんっぽい女の子。
背中にでっかいグレゴリーのディパック付き。

婆さんは電車の揺れによたよたしながら
かといって、手すりにつかまるわけでもなく
その二人に声をかけるわけでもなく佇んで。
隙間が出来るのを待ってる感じ。

男性は『剣客商売』を熟読中だし
女の子は車窓からの眺めをなんだか楽しそうに見てるふう


後ろに目があれば二人ともいいね。
なんて思った。


でも
全方位、360°見えるより
後ろ180°の見えないことって
その見えなさが
配慮とか思いやりとかいろんなものに繋がってんのかもね。


俺にも
あの女の子の荷物みたいなもんが
どこかにくっついてんのかもしれねーなぁ。。。
って、そんなこと思いながらこのエントリー打ってます。


   bgm:"Do it better" by HAPPY MONDAYS

About

2004年06月18日 23:24に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「夜中の来訪者」です。

次の投稿は「帰る、野生に? や、それは厭かな。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.