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年寄りたちのダンシンシンキン

ひっかかってる光景があるんだよ。

夏にふらついてた時のことです。

山のベンチで俺はあいかわらずいつものよーに
ボーッと惚けつつヘッドフォーンの中で鳴ってる音楽を聴き、
目に映るものたちなんかあんま意識せずに、いたんです。

最初はばーちゃん2人だけだったんよ。
隣のベンチだ。
それが何やらかあっちからふたり、こっちから三人。
知らぬ間に7人に増殖。、
存在感を無視できない婆さんズでファンキィだったんだ。
何やら楽しげだったんだ。
酒盛りしてたんだ。
いろいろザックの中から食いもん出して
まるで示し合わせて持ち寄ったみたいに、袋からちらりほらり、どんどん、どんどんどんどん
食いもんが出てきやる(笑)

すげー楽しげ。
知らない者同士のはずなのに楽しげ。
ハッピーな気分てのはこーゆーのなんだね。とか見ちゃってました。

したら彼女らの一人が突然ダンス。すくっと立って何やら踊りを。
それにあわせてみんなで合唱。民謡らしきものを。


ちょっとまて!
何で歌えるんだよ?
もう、1時間ぐらい歌ってんじぇねーか踊ってんじゃねーか!
おまえら今全然違う場所からきたはずだろ?
さっきのさっきまで知り合いですらなかったじゃん?
なぜ合わせられる!


すんごく不思議でした。
で、ちょっとだけ悲しくなった。
うちらの世代にはそーゆー歌、無いじゃん。

あるべきですね、とは強く思わない。けど。
でも、少し羨ましかったのは事実。

未来のじじばばである俺らには
そーゆーものってありますかね? どう?

bgm”jolie” by al kooper

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2004年10月17日 20:57に投稿されたエントリーのページです。

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