水無月某日
  そろそろ。か。  そんな気分が自分の中に。
  ひょんな縁で録音したデモ音源[hammered dulcimer's note]も
  自分で決めた配布枚数の100を超えてまった。
  [hdn]を手に入れた方からは「アルバム出ないの?」って問い合わせも来る。
  公園で会う方も同じような問い合わせをくださるし。
  そろそろかなぁ。
  波が来たかな。

水無月某日
  時間もあるし気も向いたし。って、ことでスタジオで音録りを試みる。
  [hdn]と同じくハンマードダルシマーにピックアップ噛ませ、ジャズコーラスで鳴らしてみる。
  好きな音ではあるけれど、ハンマードダルシマーの音とはなんかどっかが違うんだよ。。。
  派手で綺羅びやか。素敵な音ではあるけれど、なんか違うだろ、これ。
  イベントサポート用の音っすね。
  って、ことでこの鳴らし方は別の機会で。今回は違う。

文月某日
  ピックアップを噛ませて、そのままラインで録音。
  失敗。モロ。
  本体がでかいのと、音の出るところが広範囲に渡るので
  ピックアップの付いてる付近は妙にデカい音。
  しかも、弦を叩く音までバキンバキンガチンガチン入る(笑)
  逆に、ピックアップから遠いところは、やはりそれなりに遠い音になってしまう。。。アァ。

文月某日
  ピックアップは空気の音を拾わない。
  欲しいのは空気の音。

文月某日
  家にあるありったけのマイクを発掘。合計4つ。全部ちゃちぃやつ。
  メーカーから機種から性能まで全部まちまちだけど、ま、いいや。
  ミキサーに繋げて仮録音をしてみる。
  とりあえず4本立てでいい具合の音が拾えそうなので、それでいくことに。
  要塞みたいにオモシロオカシイなりだけど、いいや。
  要は気分さ、俺の。
  愉しいのでしばし遊ぶ。

文月某日
  [hdn]はラフ音源。
  粗い音。野生の音。俺の中ではそんな感じ。
  これから作るアルバムはもっと違うんだろうな。なんて予感が。
  <注意点>
    ・リズムきっちり
    ・音はいじらない
    ・1曲はラストまでちゃんと。

文月某日
  記念すべき1発目はやっぱ「風のはじまる場所」。
  うわぁ。テンポ決めるのに2時間もかけてしまった。。。
  で、始めてみたのはいいけれど、クリックに合わせるの苦手だったんじゃん俺(涙)
  クリックに合わせようと気にするとミスるし、気分に任せて弾くとリズムずれまくり。。。
  結局、今日は録音できずに終わり。あらら。しょぼん。

文月某日
  クリックに合わせたリズムキープに慣れてきたぜ〜。少し嬉しい。
  今日は「風のはじまる場所」「いつかのどこか」の2曲を録音

文月某日
  やっぱ、クリックに合わせるのヤメ。
  欲しい響きを無理矢理枠にはめるのは違う。もっとこうなんか余韻だ。

文月某日
  今まで録りためたもの、全没。
  録音状態の確認をヘッドホンだけでやってたのが原因。
  コンポで鳴らしてみたら、いい音の部分が全部割れて歪んで大変。変態だこれ。
  なんだったんだぁぁ! これまでのオーケーテイクは全くオーケーじゃなかったんじゃん(笑)
  確認ミスだなぁ。
  気分折れました。


文月某日
  先日の反省を踏まえて、録り直し。
  気もとりなおす。
  なぜか、一番の鬼門『emanon(仮)』をサクッと録り終える。
  なぜか、『風を纏う光を纏う』で躓きまくる。
  そういう日なんだろうね、何かが。

文月某日
  『雑踏にて』
  『一日の終わりに』
 
  『雑踏にて』の音がなんとなく気になって仕方がない。
  放っておくと、夕飯の味にまで影響ありそうだったのでマイクの位置を変える。
  何度かしくじった後、気の済むテイクがとれたので終了。
  聴いた音も、なんだかいい感じだ。よしよし。

文月某日
  データが旅に発ったらしい。
  探さないでくださいの書き置きすらないなんて。百關謳カな気分。
  ノラや。。。。

文月某日
  ノラはまだ帰らない。

文月某日
  無いものは無いんだししゃあねぇやな。
  井の頭公園で遊び、公園の雰囲気を纏ったまま視聴覚室で録音。
  いい具合で録音終了。
  『いつかのどこか』
  『公園にて』
  『遊ぶ人』
  『一日の終わりに』

  明日は渋谷サイクロンで【INO ROCK FES 05】。いい感じで演れそうだ。

葉月某日
  サイクロンに愛用してたハンマーを忘れてきた。ガーン。不覚!
  誠に遺憾であります。
  試しに買って、使わないままでいた別のハンマーを使うしかないじゃんね。

長月某日
  『風を纏う光を纏う』と相性の悪い日。
  どうやら意地の悪い関所番がいるみたいだ。不思議と越えられないフレーズがある〜。 うわぁ。

長月某日
  『遊ぶ人』。それと
  hさんが来た時、一緒に連れてきたフレーズが育って、曲に。
  名前はまだない。

長月某日
  名前のない曲。を録音。
  渋々使ったハンマーがいいふうに働いてくれる。
  禍福はあざなえる縄の如し。もしくは
  転んでもタダでは起きない(笑)

長月某日
  出揃ったぜ!
  全曲流して聴いてみると、多少音量の差はあれど、ま、おーらいでしょ。
  それにしても、こんなにも曲によって音色が違うってのが面白い。
  マイクの位置が違うだけで、こんなにも違うもんかよ。
  気温や湿度も関係あるんだろうな。
  もう二度と此処にある音たちとは出会えないだろうと考えると、
  なんだか偶然に一夜を明かした旅人同士みたいな気分になった。
  此処に残らなかった音たちや、公園でいままで奏でてきた音たちは、
  今、どこらへんにいるんだろか?
  大気の記憶に刻まれてんのかなぁ。。。
  どっかの海の上で鳴ってたり、異国の地で響いたりしてたら素敵。

長月某日
  夜、散歩中。  以前旅の途中で見た夜空を思い出す。
  『emanon(仮)』は『月星夜-dancing in the starlight-』だな。

長月某日
  名前はまだ無い。って曲は『呼ぶ声に耳を澄ませて』だ。突然そう思う。

長月某日
  ジャケ作ったり、バックカード作ったり。
  曲順は
    1.風のはじまる場所
    2、月星夜-dancing in the starlight-
    3.風を纏う 光を纏う
    4,いつかのどこか
    5.雑踏
    6,公園で
    7,雨の日
    8、空色ハイク
    9.呼ぶ声に耳を澄ませて
    10.一日の終わりに
    11.遊人

長月某日
  CDケースやら何やらを大量買いできれば安く済むのは分ってるけど、
  如何せんおいら金欠中。とりあえず当面必要であろう枚数だけ作ってみる。
  結構な出費だなぁ(汗)
  業者さんに頼んでン十万とかかかるのを考えれば、今のやりかたしかないしな(笑)
  ま、これが誰かの手元に届くなら、それで良いや。
  完全自家製。いいじゃねぇか。