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2009年02月 アーカイブ

2009年02月01日

写真

mona006.jpg

最近、写真を撮っていただくことが多い、キクチさん。
去年、井の頭公園で出会って
ひょんなことにmona recordsで再会(笑)
それ以降、なんだかんだと縁が多く
【壱零base】サイトでもキクチさんの写真をよく使わせていただいてる。

バンドの写真を撮る方って、
結構、攻めの姿勢で写真を撮る人が多いように思ってたんだけど。
演奏中、至近距離にいたり
お客さんの間に割り込んでシャッター切ってたりさ。

そういうのもキライじゃないけど
この方はなんか不思議なふうで。
ライブを見に来てる方の邪魔はしたくないんですよ。
なんて言いながら、
控えめな感じでシャッターを切る人。
俺が生音で演ってると、
シャッターの音すら申し訳なく思っちゃうような。
そんな人。

演る側だけじゃなくて
見てる人たちの空気も壊さないように
って撮られた写真たちには
みんな優しい空気が写ってる。

この場を借りて大感謝っす。
ありがとう、キクチさん。

2009年02月12日

『human's』 "if"で始まる物語

human'sってオムニバス映画を見に原宿へ。
歳下の友人が監督やってるんで、
ラフォーレミュージアムなんてぇハイカラなところに足を踏み入れた。

14:30からの回。
小さい会場には満員って言っていいぐらいの人。

たった。
1日だけの上映。
なのに、こんだけ人がいる。
友人(達)の頑張りが伝わってくるし、
映画に対する人々の期待みたいなもんも伝わってくる。

映画は。
冒頭の、夜に浮かぶライトのキラキラ?が印象的で、
なんか、こう、最初の印象って大事だよねぇなんて思いながら、
好きな感じの映画かもなぁなんてことを予感しつつ。
脈絡もなくクリント・イーストウッドやトミー・リー・ジョーンズとかが出てた
「スペースカウボーイ」の初っ端のシーン、
飛行機がゆっくりと雲を裂いて飛行するところを思い出す。


映画は5話オムニバス。
"if"で始まる物語。
なんてフレーズがチラシにもあったけど
人貸し屋「J」に必要な人間(自分にとって大切な人間)を借りに来る人々の物語。

5話ともに、感じることとかメッセージとかは違うんだけど、
宇治拾遺物語とか今昔物語とかから宗教性を抜いた、
「説話」ちっくな何かが感じられて、良かった。

転ぶことを嫌うのではなく、痛くならない方法を教えるのでもなく、
転んでも立ち上がる力があるんだよ、って話とか。
身近な人って大切だよねって話とか
利己主義は身を滅ぼすよ、愛に気付くならそれを大切にしようぜって話とか。

そういう、ちょっと忘れがちなことを気付かせてくれるような、
そんな映画だったのです。

まだまだ、粗さとか若さとかぎこちなさもいっぱいあった映画だったけど
そんなのは気にならないぐらい
日々の中の大切なことを気付かせてもらえた映画でしたわ。

おかげで、早く家に帰りたくなっちゃったぜ(笑)


ねぇ。
大切な人を大切にしてますか?

2009年02月14日

・ぼたん・

木製ボタンのアーティスト、
ミキさんとショーコさんってユニット「アトリエkiki」の個展。
そのオープニングパーティーにてライブす。

駒沢大学の近くにあるnipapoってギャラリーさんには
二人の生んだ素敵なボタンアクセサリーが、いい具合に飾られててナイス。
天上からぶら下げた毛糸帯にくっついてるコンパクトディスクサイズのボタンたちとか。
壁にディスプレイされた髪留めとか、ネックレスとか。
うわぁ、って、目が嬉しがっちゃうような。
そういう子たち。

飯山美和さんの,
ちょこん、って天辺のとんがったニット帽とのコラボも、よかった。

ボタンたちも、
紫がかってたりピンクがかってたりしてカラフルで。
「色塗るのも手間だよなぁ」なんて思ってたら
全部、木自身がもってる天然色だってことも知って、吃驚。
木って、全部が木色じゃないんだねぇ。
自然って不思議です(笑)


人と人も留めるんだね、ボタンって。

kikiのアクセサリーって、そういう力があるよ。
見る人の心をくすぐったり。
会話を弾ませたりね。

俺もkikiのボタンで繋ぎ留められた一人だし
いらしてた方らも、そう。

布と布を留めるはずのボタンで、
いろんなものを素敵に繋いでしまうミキさんとショーコさんは
木の妖精かもしれないな(笑)

んなわけで、
至って極普通な没個性的平均的男子な俺だけど
kikiとボタンの天然にあやかって
ライブはその場の空気に合わせて演ろう。
そう思っちゃったから、
曲順も決めず演るネタも決めずに。

lillteのイタバシさんとオガワさんの二人の良い空気が残ってるフロア。
いらした方らも楽しそうにしてる。

30分後くらいから。
ってことだったから、のんびりセッティングしたり何だりと
だらだらたらたらしてたら、停電。
まるで演出のようなタイミングだったから、
kikiのお二人に許可もらってライブして(笑)

ホント、その場の感じだけで曲を演る。
窓外をゆったり過ぎるバスのライトがいいなとか。
カラフルな傘をさした人が通るので、雨に気付いたり。
目の隅にあるでっかいボタンが妙に可愛く思えたり。
みんな美味そうにメシ食ってるなぁとか。
すごく注意力散漫な気分で、演る(笑)

そんな、すごくニュートラルなライブ。

木の妖精たちがくれた、素敵な一夜でした。


2009年02月15日

LOVE WINTER TOKYO

デザインフェスタギャラリーは、人の入りがパンパンで、
しかもそのほとんど全員が絵描きさんらしく、
なんというかとても雰囲気のある人らばっか。

人が多けりゃ多いほど
視線ってヤツは薄まるもんだけど。
だから全然そんなことなくて(笑)
そこにいる100人くらいの興味と集中力が一気にこっちに伝わってるふう。

や。
なんつーか、とても演りごたえのある空気(笑)

LOVE WINTER TOKYO
東京の絵描きさんら225名?が集まって、
すげぇ磁場と力場を作ってたよ。
モボとモガとかハイカラさんとかの多い銀座のギャラリー8会場、
それに若人集う原宿の1会場から、
LOVEをいろんなふうに溢れさせてんの。


「I love you」を
「あなたを愛しています」って訳した学生に向かって
夏目漱石は「月がきれいですね、とでも訳しておけ、日本人にはそれで通じる」
みたいなことを言ったらしいけど、
みなさんの絵からは、「月がきれいですね」って言葉が聞こえてくるような。
そんな感じ。

LOVEに囲まれてライブ
そのLOVEを生み出した方々に囲まれてライブ。
俺も少しはLOVE WINTER TOKYOにLOVEってもんを返せたらいいなぁ、
なんてことを思いながらダルシマーと戯れたひととき。

聴いてくれたみなさん、ありがと。

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