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2007年04月 アーカイブ

2007年04月04日

victor SS-M208

埋もれてたり、ダメだと言われたり、
はたまた土俵違いだったり。
実はそーゆうもんが、
時と場合によってキスしちゃいたくなるよーな偉い働きをしてくれる。


ここんとこ、中野の某女史に呼び出されては、
湾岸のスタジオで彼女のアルバム作りを手伝ってる。
デモは貰ってたんで歌と曲の雰囲気は掴んでたんだけど、
もうちょっと手を入れたい。っていう希望が出てて。
でも。
その「もうちょっと」が何なのかは彼女自身にもワカラナイ。
ただ、「懐かしさがほしい」って気持ちだけがあるらしい。

PC上でイコライジングしたり。
エフェクトを足したり引いたり。
歌録り直したり、マイキング変えてみたり、マイク変えたり。
あーだこーだやってても気持ちにジャストなもんにならないまま。

もう、こーなりゃProTools使うのすら止めてさ、
もろアナログで録る?
って訊いたのが運のツキ。
まんまとそーなる羽目に(笑)

某海外有名メーカーのでっけぇミキシングコンソールのあるスタジオに
自前のいろんなアナログミキサー持ちこんでる図ってのは
なんか背徳的ですらありましたわ。

ヤマハの12ch (YAMAHA MX12/4)
マッキー初代の1202 (MACKIE MS 1202)
マッキー2代目の1202 (MACKIE 1202 VLZ)
ヤマハの昔の16ch (YAMAHA MC1604)
TASCAMの8ch(TASCAM M-208)
ビクターの8ch (victor SS-M208)
最先端からまったく遠すぎて、鼻で笑われちゃうようなラインナップ。

マイクは彼女の愛着ある自前があるっていうんで、
こっちはその他機材一式って感じのを用意。
「懐かしい感じ」ってとこから、
ヤマハの16chもしくはマッキー初代あたりだろう。
って踏んで、仮音録ってみたら、
どーやらまだ、なんかどっか違うようで。
意外にも彼女の琴線を震わせたのはvictor SS-M208。

録ってみて始めてわかったんだけど
確かに合う。
彼女の紡ぐ旋律とか、歌とか、歌詞とか
結局、彼女の全部に、合う。

公民館とか学校とかの簡易的なPA用のミキサーなのに
余計な色づけも、変な空気感もなく。
息遣いや余韻が良い具合に入る。

単純な回路。
素直な出音。
そして、回路自体が生み出す微妙で独特な何かが
彼女の世界がもつニュアンスにはまった感じ。

良いミキサーとか良いメーカーとか。
そういうもんは妄信みたいなもんかもね。

歌や曲ってのは、スペック表やレッテルとは違うとこにある。
そんなふうに思ったのです。

2007年04月06日

爛漫な春

花見がてら。
ハンマードダルシマー連れて井の頭公園へ。

いつもの場所ってば
酒と友と桜に酔った人らが楽しくやってるはずだから、
気分を変えて場所変えて。
でもってスタイルも変えて地ベタに座って。
花見の視点からハンダル遊び。

柵越えちゃって池の間際。
目前には穏やかに漣の乱反射。
鴨が着水とか。
鯉のジャンプとか。
そーゆーのがすぐそばだから、公園とセッションしてる気分。
背後からは春爛漫で美酒爛漫な笑い声。
頭上からは桜の花びら、はらり。ひらり。

今日は
弾くってよりかは、誰かと話してるほうが長かったけど、
知らない誰かさんと公園の雰囲気を愛でながら、
つらつらと話したり笑ったりしてるのが心地良かったなぁ。
ライブじゃ味わえない贅沢な時間だねぇ、こーゆーのは。

明日も行こうか。行くまいか。むむむ。

誰か花見しよーぜ。
とか誘ってみつつ、俺の明日は気分次第(笑)

2007年04月18日

4月14日。

0704giee.jpg


良い、日を過ごさせてもらった土曜日。

ライブの手慣らしを兼ねて、井の頭公園に出かけ
予想外の人出にビビりつつ、池の端。
人通りの死角を陣取る。

前日のでっかい風と
朝の雨が、運んできた南の国の雰囲気を空気の中に感じつつ、
ずーっと名無しだった例の曲で遊ぶ。

「今のもーいっかい!」
突然背後から小さい人が声で可愛いリクエストが。
だからそれに応えてみる。

「もーいっかいっ!」
3度目のリクエストにも応える。
どーやら小さいレディは、この名無しの曲がお気に召されたご様子。
柵乗り越えて、俺の傍で弟くんと仲良しにステップ踏んで弾む。跳ねる。

「今のなんていうの?」
曲名を尋ねられて、ナナシ。ってのはアレなんで、
まだこれ名前ついてないんだよね。って。
ま、そんな感じで色々話しをしてたらば、
「あたしが名前つけたげる!」
ってことに。
快諾、了承して、待つこと30秒ほどで
「あっち(柵のとこ)のみんなも聴いてたから『みんなのうた』っ!」

そんなわけで、例のアレは「みんなのうた」に。
うた、じゃないけど「うた」。しかもみんなの。
みんなはこれでどんなうたを歌うんだろう?なんて思ってしまって、
なんだか愉しくなっちまう。

肝心なライブはってぇと、それもかなり愉しくて
小ぢんまりした良い塩梅。
目の前にいるのはほとんどが井の頭公園に縁ある方々。
お店出してる人とか、井の公パフォーマーファンの方とか、
俺が練習してたときに聴いてくれてた
八王子からチャリで散歩?に来てたおにーさんズとか。
そーゆー人たちを前にして演れて、すげぇ愉しかったな。

イベントの先峰を仰せつかっていたんで、
出番後はカレーを美味しくいただきつつ、
小春さんが奏でる風が歌う楽器、アコーディオンの音色も美味しくいただく。
曲がパリだったりロシアだったりサーカスだったり色々で、
小春さんの引き出しの多さに感嘆す。

竹内さんのユニット『名古屋城』も、
百年前のジャズからカーペンターズまで
みんなが知ってる音楽を紡ぎだす。
耳にガツンとくるバンジョーの弦の鳴りを
エレキピアノが優しく寄り添う感じで包んでて、聞き惚れてまう。
ちょっと酔っ払った竹内さんが、音奏でてて
飲めない俺は羨ましく思ってしまったりも。

終演後。
残ってた方々と音出して遊んだのも良い思い出ですな。

おかげさんで、いろんな人から
宝物をもらった気分だよ。ありがと。


※画像はアコーディオンの小春嬢からいただいたもの

2007年04月20日

そと

外に出るってのは、いいね。
www.な空間じゃ味わえない醍醐味があるなぁ。

今日も今日とて井の公遊び。
春麗らかな木漏れ日の中でつらつらとハンマードダルシマーを奏でる。
ま、いつものようにです。
平日の午後ってことで、長閑。

いつものように、池見ながら
ぼんやりと、弾く。
や。「弾く」って感じじゃなくて、
どっちかってぇと「眺める」って感じで時を過ごす。

水面の漣とか、漣が綾なす光の紋様とか。
ちょっと強めの風が揺らす、新緑とか、ボートで遊ぶ人の髪とか。
ふと聞こえる鳥の声とか、小さい人らのママぁ!って声とか。
そーゆーもんを楽しんで。

良い時間でした。

茫洋とした感じで遊んでたから
変なバリアみたいのが無かったんだろか?
いろんな人と、いろいろ出会う。

小さい人らが興味津々で寄ってきて
ハンマー渡してみたら、なんだかとってもオモシロそうに楽しんで弾いてて。
その上達の早さにすげぇ感動したり。

なんだかわからんうちに外国の方の撮影に巻き込まれて
「いいから弾いて弾いて」みたいな感じで何曲か撮影されたり(笑)

明日にでも帰国するからさっき仕事を辞めてきたんだ。
っていうアメリカ紳士から嬉しい感想を頂いたり。

ホント。
いろんな出会いが数時間のうちにあって
良い一日だったなぁ。


さて、月曜はライブだライブ。

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